エロチャット掲示板

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脱サラして一念発起して小料理屋をオープンしたが、半年でつぶれた。
経営努力が足りなかったことは事実だろう。ついぞ、一度も店が満席になったことはなかった。
あのまま続けていれば借金を抱えて首を括らなければならなくなっていただろう。まあ、半年間で見きったのは正しかったと思う。借金は残ったが何も抱えるものがない独身貴族だ。男一人なら何とか借金を返しつつ食っていけるくらいは何とかなる。小料理屋で寂しい独身女性の客に囲まれるという夢は潰えたものの、不思議と絶望感はなかった。
職探しの合間にエロチャットを始めた。お金のかかる風俗や出会い系は今の自分には無理だ。無料のエロチャット掲示板に通って寂しい独身女性のオナニーの相手をするくらいが今の自分の身の丈に合っていると感じた。
しかし、たかがテキストだけのエロチャット。エロい言葉並べておけば、相手は勝手に想像を広げて楽しんでくれるだろう、と思っていたが、それは甘い見積もりだった。とにかく相手が見つからないのだ。
会話できたことは何度かある。軽い挨拶から入って、会話を続けていると突然キックされたり切られたりする。え?俺、なんかまずいこと言った?と思って、どうせオナニーしたい女が揃っているのだから、とにかくエロい言葉を並べてやれ!とズラズラ書いたら全く相手されなくなった。日常会話もダメ、エロいチャットもダメだったら、ここにいる女どもは何を求めてエロチャット掲示板に集まっているんだ?としばし考えた。
結局、エロチャットについてはコツをつかめぬままリタイアした。小料理屋を潰した時よりも絶望感は大きかった。
いったい、自分には何が足りないのだろう?でも、考えてみたら、小料理屋経営もエロチャットも訪れた人を満足させるという意味では同じようなものなのかもしれない。
小料理屋も、お酒さえ揃えておけば何とかなると思って、料理がほぼレトルトだったり缶詰だったりしたのも良くなかったのだろう。それはエロい言葉さえ並べておけば何とかなると思ったエロチャットでも同様だ。付加価値を考える脳がきっと自分には足りないのだ。
・・・早く就職先探そう。
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